フィルタの設定
右クリックメニューの「デジタルフィルタ」は、詳細パネルのフィルタタブの「IIRフィルタ」で設定できます。右クリックメニューの「拡張フィルタ」は、詳細パネルの「FIRフィルタ」と「拡張フィルタ」で設定できます
詳細パネルで設定できる項目は、
・IIRフィルタ:サンプリング周波数、バンド幅、Q値、ゲイン
・FIRフィルタ:サンプリング周波数、バンド幅、窓関数、タップ数
・独自に設したIIR or FIR フィルタをファイルから読込んでセットできます
IIRローパスで500Hz、カットオフ周波数の20倍設定で、「エクスポート」したファイルを示します(テストデータ IirLowPass500.fil)。サンプリング周波数選択で「グラフのサンプリング周波数」を選択した場合はエクスポートできません
H(z) = ( b0 + b1・z-1 + b2・z-2 + ・・・)/( a0 + a1・z-1 + a2・z-2 + ・・・)
ローパス フィルタ表示名(任意)
10000 サンプリング周波数:カットオフ500Hz x 20倍
IIR フィルタ形式
1.15450849718747,-1.90211303259031,0.845491502812526 係数a[0]、a[1]、a[2]
0.0244717418524232,0.0489434837048465,0.0244717418524232 係数b[0]、b[1]、b[2]
FIRローパスで500Hz、カットオフ周波数の20倍設定で、タップ数3で「エクスポート」したファイルを示します(テストデータ FirLowPass500.fil)。サンプリング周波数選択で「グラフのサンプリング周波数」を選択した場合はエクスポートできません
H(z) = ( b0 + b1・z-1 + b2・z-2 + ・・・)
FIR ローパス フィルタ表示名(任意)
10000 サンプリング周波数:カットオフ500Hz x 20倍
FIR フィルタ形式
0.00786905314466773,0.1,0.00786905314466773 係数b[0]、b[1]、b[2]
上記ファイル形式(コメント除く)であれば、「独自フィルタ」にファイルを登録できます。また、そのフィルタ特性は、「特性表示」をクリックすればグラフ表示されます
フィルタの特性表示
IIRフィルタのカットオフ500Hz、サンプリング周波数を「カットオフ周波数の20倍」とし、「特性表示」をクリックする次のようにゲイン特性と位相特性を表示します。テストデータの「Can.csv」をこのフィルタで処理すると、ほとんど波形が消えてしまいます
フィルタの実行は、グラフ上で右クリックし「デジタルフィルタ」→「ローパス」→「500Hz」で実行できます
拡張フィルタ以外でフィルタ追加する
IIRとFIRデフォルトで、50Hz、500Hz、5kHz、50kHzです。サンプリング周波数選択で「カットオフ周波数の20倍」or「固定値入力」の場合であれば、カットオフ周波数の選択欄に自由な周波数を1つだけ入力して独自フィルタを追加できます